知者は水を樂しみ、仁者は山を樂しむ

お城、読書、プロジェクトマネジメント。ユーザ系IT企業 中間管理職のつれづれ

システム障害が「出るときには出る」のはなぜか

「金融界のサグラダ・ファミリア」、みずほのシステムに続発したトラブルでは、「4件のシステム障害に関連性は見いだせていない」と述べられています。 www.asahi.com news.yahoo.co.jp システム開発業界にいる方ならなんとなく感じているのではないかと思い…

プロジェクトリーダーの教科書

久しぶりにPMBOKに基づいた解説書的な書籍を読みました。PMPを取得してからずいぶん我流でやってきたものだと反省。著者の経験と、さまざまな理論を裏付けにした解説で、含蓄のある内容でした。やはり未経験で勉強したことと、経験してから勉強するのとでは…

瞑想を始めてみた

テレワークが続くと、作業にしても打ち合わせにしても全てが目の前の画面で繰り広げられることと、ヘッドセットで音声を聞いていると、なぜだか歯を食いしばってしまうこともあり、体も神経も疲れます。そんな折に、しばらく前の本ですが、「スタンフォード…

コミュニケーションの身だしなみ

テレワークがデフォルトになって久しくなってきました。コミュニケーション、特にオンライン会議での資料作成について感じたことをメモします。 私の職場では、Microsoft の Teams が導入されていますが、さまざまな事情があって、いくつかの機能は制限され…

ストレングスファインダーのテストを受けてコーチングを受けてみた。

シミュレーションゲームが好きなのです。 bunshun.jp 個性を生かしてイベントをクリアして、成績を伸ばしたり領土を拡大していったり。こうしたゲームは能力値やポテンシャルを見るのが楽しみの一つ。能力が数値化されているとワクワクします。 ところで、自…

二元論はうってつけ

[初稿:2019/8/15 改訂:2020/8/24] 佐々木どうよ。です。 気分の悪くなるニュースが続いていますね。。おとなりの国とはますまず泥仕合の様相だし、二大大国では「目には目を」のやりあい、ロケット大好きな国は無邪気に飛ばしているし。 そして、狭い国土…

日本型組織にジョブ型雇用は根付くのか?

ジョブ型、成果主義。 www.nikkei.com 大企業やスタートアップが「原則在宅」などに移行しつつありますが、時間主義の脱却から、「ジョブ型」「成果主義」は自然な流れかもしれません。しかし果たして根付くのか? 日本的な私の職場を見ながら考えたメモです…

ソーシャルディスタンスとアレン曲線

佐々木どうよ。です。 東日本大震災のあと、絆やつながりを求めて、婚活サービス業界が活況になったそうです。 今回のコロナ騒動においても、外出自粛となって初めて、人同士のリアルなつながりを欲している自分に気づいた人も多かったのでは。 SNSやオンラ…

在宅勤務制度は誰が「選択する」のか

佐々木どうよ。です。 戦国時代にテレワークがあったら 「麒麟がくる」を見ていて、「戦国時代にテレワークがあったら…」なんてことを想像してしまいました。以下、西村まさ彦がやっているとおもしろそう。 光綱「なぜあのようにバラバラと戦っておるのじゃ…

「段階的なリモートワークの解除」とはどんな姿か

佐々木どうよ。です。 さしものフルリモートワークも、いわば緊急避難的に発生したものでしたが、いずれは緊急事態宣言の段階的な解除とともにその形を変えていくことになるでしょう。元の姿には戻りようがありません。では、どんな姿になるのか。私の職場で…

リモートワーク1週間を振り返る

世の中のご多分に漏れず、私の職場でもリモートワークが始まったのですが、これまたご多分に漏れず、慌ててその環境を作って見切り発車したのが実態です。おエライさん方は緊急事態宣言が出る直前までは「リモートワークなんかやっても成果出ねぇだろ」と言…

JDLA Deep Learning for GENERAL 2019#3

佐々木どうよ。です。 先日受検した、ディープラーニング協会のいわゆるG検定の結果通知が届きまして、無事合格しました 今回の合格率は70%だそうです。前回も71%だったそうなので、大きな変化はなかったもよう。 www.jdla.org E資格がエンジニア向けの技術…

やりたいこと、できること、期待されていること

佐々木どうよ。です。 ※もっともらしく書いていますが、たいした内容じゃありません。自分の思い出話です。ご容赦。 先日、購読しているメルマガに、「55歳以上社員のトリセツ」なる記事があり、「好きなこと、得意なこと、社会から期待されること、収入が得…

「そもそも」「本質的に」という口癖が与える印象

佐々木どうよ。です。 相手が語る様子を見て、「気持ちのいい話し方だな」と感じたり、「なんとなくこちらの言いたいことを受け入れてくれない感じがする」と思ったり、いろいろな印象を受けると思います。相手の話を遮らずに聞く、被せて話を始めない、など…

PMPのCCRサイクルをわりと楽にクリアする方法

佐々木どうよ。です。 日経SYSTEMS 2019.11月号では、「いる資格、いらない資格」のレポートがありました。よくある類の記事ですが、今年は少し傾向が変わってきたぞ、と報告されています。 「これから取得したい資格」として、AWS(Amazon Web Services)な…

できる若手がなぜ辞めた?

佐々木どうよ。です。 古今東西、退職したり転職したりは世の常ですが、自分がマネジメントの立場になってから「辞めたい」と言ってくる部下に遭遇すると、やはりショックは受け、悩むものです。 そんな折、日経ビジネス8/26号で、「できる若手がなぜ辞めた…

新入社員のなべさんに思う

佐々木どうよ。です。 私のように、年上の部下の扱いに悩む中間管理職は多いと思います。X世代と言われる私たちは、就職氷河期世代でもあり、企業において絶対数が少ない層にあたります。この層が中間管理職になる頃は、年下の部下が少なく、残っているベテ…

FPの勉強を始めてみた(1)

佐々木どうよ。です。 じつはコーチングの勉強を始めていて(この件については別記事で書こうと思います)、その折に「目標設定」をするセッションがあり、私はとある理由から「ファイナンシャルプランナーの資格を取れるくらいまで勉強をする」と宣言してし…

城柵にロマンを感じるの巻

佐々木どうよ。です。 私は中世の城跡にたいへん興奮する種族なのですが、城郭ライターの萩原さちこさんが書かれた記事にたいへん興奮してしまいました。 www.asahi.com 城跡というと、大阪城、名古屋城、姫路城など、天守閣のような建造物をもつものをイメ…

言いにくいことを誠実に言う

プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャ(PM) として仕事をしていると、相手がお客さんであっても 身内であっても、言いにくいことをどうしても伝えなければ ならない場面がありますよね。 「言いにくい」と感じるのは、私の感覚では 自分と相…

「権利は与えられるもの。その上で義務を果たします」って本気で言ってる?

佐々木どうよ。です。 しばらく前のエントリーで、以下のような例題がありました。 事実認識のズレ例えば、「給与、サービス、対価の3つが生まれる順序は?」というような事実に対する理解のズレ 「入社3年目くらいまでの若い人たちと話をしていて、 「権利…

心理的安全性を高めてチームを活性化できるか?

佐々木どうよ。です。 組織やプロジェクトチームが今ひとつ活発でない。すべきことは過不足なくこなしているものの、活気がない、発言が少ない、前向きでない。 ここまで悪くないにしても、問題意識を持ち、組織で共有し、建設的な議論ができるように組織を…

失敗の教訓

佐々木どうよ。です。 会社のパソコンが更新され、データ移行が必要なので作業している最中に、古いメールを次々と開いてしまい(片付け中に古新聞を読んでしまう症候群)ました。 私がまだ社会人なりたてだった頃に、当時参画していたプロジェクトで、とあ…

世界はシステムで動く

システムチックな解説本かと思っていましたが、少し哲学的、心理学的な内容もあり。 わかったような気にもなりましたが、わかったつもりになるのも危険だと教えられているようで、とても示唆に富んだ本でした。表紙が「氷山の一角」なのもそれを示しているよ…

フェルマーの最終定理

ちと昔の本ですが、オススメの1冊。 「フェルマーの最終定理」って、数学界で300年ものあいだ 証明されてこなかった定理です。この記事では説明しきれないので、詳しくはこちら。 「数学」と聞いてちょっと躊躇したのですが、 数学がわからなくても読める。 …

組織論とシステムアーキテクチャと瞑想

PMI日本支部が主催している月例セミナーに出席してきました。PDU登録の際に気づいたのですが、約1年ぶりの参加。しばらくのあいだ、Reading オンリーでPDU稼いでいたからな…。 2019年6月度月例セミナー 「変革プロジェクトとセルフマネジメント~ 北米型シス…

「識学」に触れてみた

要潤さんのCMでおなじみ、東証マザーズに設立4年で上場した「識学」。 「部下のモチベーションを上げるのは、上司の役割である」云々。「それぜぇぇーーーーんぶ、おおまっちがーーーい!」というアレです。 Web広告で無料体験講座の案内がエンドレスになっ…

無意識のバイアス(アンコンシャス・バイアス)が生む「話しかけづらさ」

最近、「アンコンシャス バイアス(Unconcious bias 無意識の偏見)」の話を聞く機会がありまして、思い当たることがありました。 私は「気軽に声をかける」「雑談する」といったことが苦手で、相手によっては話しかけるのをためらってしまうことがよくあり…

長時間労働はなぜいけないか。

労働基準法36条で定められている、いわゆる36協定や、働き方改革が声高に叫ばれるようになって、長時間労働、残業がワルモノあつかいされるようになってはや幾年。 いや、私も長時間労働をよしと思っているわけではないのですが、「働き方改革=長時間労働の…

「プロジェクトマネジメントとは、基準を作ること」に膝を叩く

「教養について」の記事を書きました。 楠木建さんが、「教養とは、独自の判断基準を持つこと」と述べられていました。最近読んだ本(だったか記事だったか…あっさり忘れてしまいました)で、「プロジェクトマネジメントとは、基準を作ること」ということば…

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