佐々木どうよ。です。
私は中世の城跡にたいへん興奮する種族なのですが、城郭ライターの萩原さちこさんが書かれた記事にたいへん興奮してしまいました。
城跡というと、大阪城、名古屋城、姫路城など、天守閣のような建造物をもつものをイメージする方が多いかと思います。そうした比較的「わかりやすい」城郭ではなく、中世以前の城の跡、堀や土塁の跡から、なぜその地形を使って城を構えようとしたのか、その町はどのようにして成立したのか、その地域に根ざした氏族は、などと想像を膨らませていくのが楽しくてたまりません。
紹介した記事は、そのなかでも「城柵」と呼ばれるものです。
宮城県多賀城市の「多賀城」を見て、「何もないじゃないか!」と思われたでしょう。とくに東北地方の城柵は、「蝦夷(えみし)」の侵攻を防ぐために設けられた矢来(やらい)のようなものです。そのような城柵が東北地方には数多く残されていて、記事にあるとおり「ロマン」を感じずにはいられません。
城柵ではありませんが、福岡県に遺る「水城(みずき)」も唐や新羅の侵攻を防ぐために築かれた土塁ですね。
「何もないじゃないか!」と言わず、何もないところからロマンを膨らませてみませんか。
ミーハーな記事になってしまいました。今宵はこれにて。