知者は水を樂しみ、仁者は山を樂しむ

お城、読書、プロジェクトマネジメント。ユーザ系IT企業 中間管理職のつれづれ

組織論とシステムアーキテクチャと瞑想

PMI日本支部が主催している月例セミナーに出席してきました。
PDU登録の際に気づいたのですが、約1年ぶりの参加。しばらくのあいだ、Reading オンリーでPDU稼いでいたからな…。

2019年6月度月例セミナー 「変革プロジェクトとセルフマネジメント~ 北米型システム投資と禅を巡る話 ~」

結局のところ「北米型」が何を指すのかわからずじまい。ま、それは瑣末なこととして。講師の方は何やら経験豊かな人で、ご本人が携わったシステム統合を事例に、何が問題で、どのように解決したのか、を説明されていました。

 

「分断・分散されている(As-Is)ものを、連携・統合する(To-Be)」。
これだけ聞くと「何が珍しいの?」と思ってしまいますが、講師のトークが軽妙で、なかなか楽しめました。さておき。

 

「分断・分散→連携・統合」というのは、システム開発の話に見えて、実は組織論にも通じるところがあります。

組織ということばを辞書で引くと、「特定の目的を達成するために、諸個人および諸集団に専門分化(つまり、分業化)された役割を与え、その活動を統合・調整する仕組み。または、そうして構成された集団の全体」とある。この記述から、「分業」と「統合・調整」の2つを「組織」のキーワードとして読み取ることができる。
中小企業診断士 スピードテキスト 1.企業経営理論 より) 

たしかに、分散化されたシステム構成では、「統合・調整」の役割を担う機能がなおざりになっていたり置き去りになっていたりすることがあるように感じます。そう考えると、組織論とシステムアーキテクチャには共通点がありそうです。(ありそう、と感じたまでで、整理できていません)

 

後半は「マインドフルネス」。
著者曰く「ヤバめのプロジェクトから生還するには?」というテーマで話が展開されていきましたが、前半に増して趣旨がよくわからず… トークは楽しかったです。私は自分が若い頃に、先輩から「朝になったらサウナに行ってさっぱりしよう」と言われたのを、別の先輩から「そういうのを炎上プロジェクトって言うんだよ!」とたしなめられたことを思い出しました。

  • ヤバめのプロジェクトに毒されていくと、身体・精神・感覚 の3つが負の循環に陥ってしまう。
  • ふつう、感覚、すなわち認知プロセスは瞬間的なものであって制御できない
  • よって感覚に集中することで、負の循環を断ち切ることができる
  • それには座禅で呼吸に意識を集中する訓練が良い

ちょっと違うかもしれませんが、こうした主張をされていました。

混乱している状態では、深く長い深呼吸をすることで、自律神経が正常になると言われています。私もよく実践しています。世の中の先進的な企業でも、禅の思想を取り入れているニュースをよく聞きます。

 

座禅ではないですが、瞑想を個人でやってみることもできます。
慣れるまではなかなか難しいですが、続けていくと集中力が増していくことが実感できます。読んだ本では、「スタンフォードの自分を変える教室(ケリー・マクゴニガル)」がわかりやすく、やってみようという気にさせてくれます。

呼吸法の本も出されているのですね。

いかがでしょう。きっといいことありますよ。

 

セミナー報告なのかよくわからない記事になってしまいましたが、今宵はこれにて。

Copyright birdie-chance92 All Rights Reserved.