知者は水を樂しみ、仁者は山を樂しむ

お城、読書、プロジェクトマネジメント。ユーザ系IT企業 中間管理職のつれづれ

PMPのCCRサイクルをわりと楽にクリアする方法

佐々木どうよ。です。

 

日経SYSTEMS 2019.11月号では、「いる資格、いらない資格」のレポートがありました。よくある類の記事ですが、今年は少し傾向が変わってきたぞ、と報告されています。

「これから取得したい資格」として、AWSAmazon Web Services)などクラウド関連技術資格の人気が上昇しているとのこと。さもありなん、といったところですね。資格の「お役立ち度」にも触れられていて、こちらではIPAの高度情報処理資格が上位を占めています。

テストを受けている小学生のイラスト(女の子) 

最近の私はFPの勉強をしつつ、G検定にも興味を持ち始めているのですが、今日の投稿はそれではなく、PMP(Project Management Professional)CCR(Continuring Certification Requirement)更新について。主にPMP取得者でこれから更新を迎えようとしている方向けな記事ですのでご容赦を。

 

私はPMP取得後9年超になりますが、今回は1年前倒しで 60 PDU(Professional Development Units)をクリアしました。実はプロジェクトマネジメント業務からはこの数年外れているのですが、PDU獲得は存外に順調に進んだのです。その Claim PDUs の内訳や取得のコツなどを記録しておこうと思います。

 

ちなみに先の日経SYSTEMSの記事では、「効果を得られた資格トップ20」の第3位、「実務に役立った」資格の第2位にランクイン。確かに私も試験勉強でかなりプロジェクトマネジメントの知識を得ましたし、取得した頃はプロジェクトマネージャー業務を担うことが多かったので、実践でも非常に役立っています。 

PMPの資格を維持するためには、3年間で60PDFの獲得と、PMI本部年会費が$129、日本支部が$50で、あわせておよそ20,000円という、決して小さくない会費がかかります。

 

研修やPM経験など1時間につき1PDU の目安で、3年間で60PDUを獲得する必要があります(ほんとうはもっと細かい規定がありますが)。60時間の研修を受講しようと思うと、それなりに費用もかかってきます。前述の年会費と合わせていくとなかなか高額に…。

例えば、PMI日本支部の月例セミナーに参加すると、2時間の講座で2PDU、受講料3,000円(PMI日本支部会員の場合)。単純に、月例セミナーだけでPDUを稼ごうとすると、

 2PDU/2hrs x 30 = 60PDU
 ¥3,000 x 30回 = ¥90,000-
おっと。

 

PMI日本支部のみなさんにはたいへん失礼ですが、月例セミナーも惹かれるテーマとそうでないもの、惹かれてみても当たりハズレがあったり、どれもが有意義な内容とは限りません。(本当に失礼ですね。。いつもお世話になっているというのにすみません。) 惹かれるテーマ作りというのは難しいですよね。かつて社内勉強会を主催していたころ、人が集まらなくて苦労しました。おっと、話が逸れてしまいました。

 

今回のCCRCでは、PMから組織マネージャに役割が変わったこともあり、Practitioner(実務担当者)としてのPM従事時間を稼ぐことが難しくなっていたため、セミナーや研修でPDU獲得をしていかないといけないかなぁ、、と考えていた矢先に、こんな記事を見つけたのです。(つまり当ブログでなく下記リンク先の記事を読んでいただければ解決するのですが…。 

mayoruu.livedoor.blog

 

 読書(Reading)でもPDU申請ができることは知っていましたが、まさかこんなに簡単で、かつ大量のPDUを獲得することができるとは思っていませんでした。

というのも、私はPMP試験を申請したおり、Audit(監査。申請している職歴、研修受講証明などが正規なものかのチェックを受ける)に当たってしまった経験があったからです。20人に1人が対象になると言われていましたが、20人中の19人に入ることができなかったようです。

それもあって、「Readingなんて証拠のないものを申請してもAuditでひっかかるのでは?」という疑念が拭えず、この方法には二の足を踏んでいたのです。

 

しかし結果は、42PDU申請で、すべてApproved(承認)。Auditには一度も引っかかりませんでした。まじで?? もちろん、ちゃんと読んだ本を実績として申請していたので、なにもやましいことはないのですが、読んでいなくても申請できてしまうのでは…という邪な考えが浮かんだのも確か。いや、しませんけど。

 

「抜け道がある」といったことをお知らせしたいのではありません。この方法であれば、多少の当たり外れはあったとしても、その書籍を選択する時点では、少なくとも自分が勉強したいと思って手にしているものですから、「自ら選択している」という確信も持てますし、進みたい方向へ学び続けることが結果的にPMPホルダーでありつづけられることに繋がるので、両面で有効だなと感じたのでした。

 

今回のCCRで申請した書籍の一例を記載します。

  • エンジニアリング組織論
  • 世界最高のチーム
  • 7つの習慣
  • 3分間コーチ
  • メンタリング入門
  • ファシリテーション入門

参考になりましたでしょうか。

 

では、今宵はこれにて。

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