システムチックな解説本かと思っていましたが、少し哲学的、心理学的な内容もあり。
わかったような気にもなりましたが、わかったつもりになるのも危険だと教えられているようで、とても示唆に富んだ本でした。表紙が「氷山の一角」なのもそれを示しているように思います。
著者のドメラ・H・メドウズさん、あの有名な「世界がもし100人の村だったら」の著者でもあります。ものごとを抽象的に捉える、汎化していくことが、「システム思考」に繋がることを説かれています。「もし100人」も、事実を別な尺度、異なる視点から捉えることで、その事実に客観性や普遍性を持たせているのだなと。