Udemyで受講したメモです。
「プロジェクトマネジメントの○○術」「プロジェクトリーダーの○○」のような切り口ではなく、「プロジェクトをやり抜くこと」にフォーカスしているように、なぜそれが「やり抜く」ことにつながるのかを実感できました。
ざっくりメモと感想。
「プロジェクトには成功のコツと失敗のパターンがある」
自分の経験を振り返ると確かに、成功のエッセンスを抽出すると、ノウハウ、ハウツーといったものはあまりなく、「コツ」と言われるとしっくりくる。逆に失敗はパターン化される傾向があると感じる。「べからず集」はあっても「べき集」はあまりない。
故 野村克也さんの「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」にも通じる。
Section 2:プロジェクト失敗の要因
- タスクの全体量と流れを事前に把握していない
- コミュニケーションチャネルを事前に確立していない
- リスクを事前に把握していない
→プロジェクト開始前は情報が限定的で足りない、点在している。できる限り収集し、柔軟な思考でリスクを捉えていく。
理論としては「不確実性のコーン」が該当する。仮説を立てるためにも、主体的に情報収集することが大切。
プロジェクトをやり抜く3つの要素
Section 3 視点のマネジメント→思考のトレーニング
不要と思える情報を無意識に排除する考え方は、プロジェクトで盲点になる可能性がある。いったん目の前の状況に捉われると視点が固定され、その思考の外に考えるべきことがあった場合に、漏らしてしまう危険性がある。
- プロジェクトのゴール
- ステークホルダー、トップマネジメント、担当者にとってプロジェクトはどう影響するのか
- プロジェクトに対する期待
思考のトレーニングをすることで、通常と違った視点、柔軟な思考を養うことができるようになる。現在の自分の考えに拘泥して、可能性を排除することを避けることができる。
視点(時間、空間、立場など)の移動は、コーチングでも用いられる手法。視点・視野・視座を拡げてくれる効果がある。「立ち止まって考える」ときに有用。
Section 4 メンタルのマネジメント
①自分の感情に意識を向ける(ネガティブな感情)
②自分の言葉に意識を向ける
③相手の感情に意識を向ける
メタ認知ができるようになると、メンタルマネジメントが効果的になると感じる。ツールとして、マインドフルネス、禅のメソッドなど。
Section 5 エネルギーのマネジメント
プロジェクト推進にあたり、心身が健全・健康でなければいけない。
- ストレスマネジメント
- レジリエンス(ストレスを溜めすぎない)
- リズム
プロジェクトリーダは、概して立場も経験も上位なので、自分がストレッサーになっていないかを自問することが重要。レジリエンスも含めて、自分にも他者にも建設的に働きかける必要がある。
Section 6 プロジェクト成功の勘所
- 縦と横:全体感を常に捉える
- 前提とスコープ:ぶれを常にウォッチする
- 先遣隊=自分自身:なるべく計画通り行くように
足元の作業に捉われていてはいけない。
みんなと同じ場所にいてはいけない。先に行っている必要がある。計画はしっかり。
実行段階では柔軟な思考、エネルギー、健全な心身
プロジェクトが難航すると、視野狭窄になる恐れがある。
全体間、視点を高く、良い意味で大雑把に=柔軟に。「健全な心身」はプロジェクトを支える基盤だと、経験上からも実感した。