知者は水を樂しみ、仁者は山を樂しむ

お城、読書、プロジェクトマネジメント。ユーザ系IT企業 中間管理職のつれづれ

若手社員へのおすすめ書籍

職場の若手におすすめの書籍を紹介してほしいと依頼をいただき、過去のノートやら読書メーターを漁ってピックアップしてみました。最近は断捨離も好んでやるし、Kindleで読む本も多いので、現物が残っているものは存外少なかったです。

業界・職種についてのレクチャー本やノウハウ本、自己啓発本もたくさん読みました。ただおすすめできるのはそうした類ではなく、より原理原則、本質に近いと感じる本です。せっかくなのでこのブログにも記録を残しておこうと思います。

 

1.自分を知る

不朽の名作。解説本や「マンガでわかる」といったシリーズもたくさんあります。冒頭から「第3の習慣」までを読むだけでも、自分の習慣や行動を見直すきっかけになります。自省が必要なので、付箋を貼ったり線を引いたりするのもおすすめ。

 

このブログでも何度か触れた本。34種類の資質について、どの資質が上位に現れているのか、その盲点など、自分の取扱説明書が得られる感覚があります。診断レポートは、書籍とは別に料金が必要ですが価値あり。

 

2.人間関係を学ぶ

文庫版も出ているので手軽に手に取ることができます。人間関係に悩んだ時にめくってみる感じでも良いと思います。そのときの自分自身の状況によって、伝わってくるメッセージが変化してきます。

 

分厚い本です。読むのもたいへん。「返報性の法則」「Foot in the door」などの理論を交えながら、人が動くメカニズムを説いています。(交渉術とは別物です。) SNS社会を動かすものについてもわかるかもしれません。

 

全8巻。伝え方、伝わり方についてじんわり沁みてきます。

 

ひとそれぞれかなしみを背負っていきていることを実感します。ひとの気持ちを想像したり、いろいろなものの見方を学びたくなる一冊。

 

3.答えのない世界へ

大好きな本です。新しい世界に踏み出す勇気がでます。失敗を恐れないようになります。

 

古いですが、携帯もなにもない時代に、香港からロンドンまでを旅する紀行小説。道を切り拓くとはどういうことかを考えさせられます。私が新入社員のとき、役員から勧められました。全6巻。

 

深夜特急」が、主に1人で道を拓いていくのに対して、こちらは境遇の異なる2人が、時代に揉まれながら生き抜いていく物語。2010年にドラマ化されました。全4巻。

 

4.人生について

紀元前の哲学者。「生は浪費すれば短いが、活用すれば十分に長い」のメッセージは普遍的。

 

時間どろぼうがキーワードのこの物語には、色彩豊かな人物がたくさん登場します。自分は誰に似ているかを想像したり、「こういう考え方に囚われていないか?」と自問したり。

 

5.本質に迫る手立て

たいへんおすすめ。情報システムではなく、システム思考についての書籍。世界はInput - Process - Outputでできているということを、実例を交えて解説しています。「世界がもし100人の村だったら」の著者で、物事を抽象的に捉えて本質に迫る考え方を学べる本です。

 

感覚でモノを測っていないか? データが示す事実は? 見る角度によっても、得られる内容が変わってくると知ることができる本。

 

6.プロフェッショナル

使命感を持って情熱的に取り組む。それぞれの立場で、ひとつの目標に向かっていく。個人のプロフェッショナリズムとチームの強さを感じる物語。日本語って美しいな、と思います。

 

江戸時代前期に、仙台伊達藩で起こった御家騒動を描いた物語。こちらも信念を持って使命を賭す物語です。使命とは「命を使う」ことなのだと感じます。

 

7.原点に立ち返る

「結局は自分と周囲との関係をどのように理解してゆくか、そのなかでどのように行動してゆくかという問題からはじまって、私の研究はヨーロッパ中世にまで広がっていったのでした」(あとがきより) 中高生向けに書かれた本だそうです。

 

読み応えがあります。世界を支配したのは、なぜニューギニアではなくヨーロッパだったのか。北アフリカの文明は残り、南アフリカの文明はなぜ滅んだのか。人種や遺伝ではなく、環境が主要な要素だと、銃と病原菌と鉄を交えながら説いています。

 

8.リラックス系

手書きの手紙、便箋、封筒、切手のあたたかさを感じる本。書いていくうちにあらぬ方向へ妄想が迸っていくのが楽しい。日本語の言い回しにも感動する一冊。

 

チーミング、セルフメンテナンスなど、スポーツ医学の観点からスラムダンクを読み解いた本です。半分は漫画なので、楽しく読めます。

 

おまけ

ついでにこちらのサイトも参考になります。「藁をつかんで旅に出よう」もこちらで知りました。

社会人1年目の課題図書|ビジネス力や思考術|NIKKEI STYLE

style.nikkei.com

birdie-chance92.hatenablog.com

Copyright birdie-chance92 All Rights Reserved.