かつて、日本ファシリテーション協会が主催する「ファシリテーション基礎講座」を受講していたのを思い出しました。受講メモが残っていたのでこちらに掲載します。
受講したのはどうやら15年前の2008年だったようですが、陳腐化しているような内容は少ない印象です。
ファシリテーションとは
「集団による知的相互作用を促進する働き」
- ファシリテーターは、意思決定の質とメンバーの納得度を上げることにより、チームの成果を最大化する役割を持つ。
- 議論のコンテンツではなく、プロセスに介入する。
- その結果、チームは相乗効果を生かすことができ、同時にチームの学習スピードが上がる。
ファシリテーターの4つのスキル
- 場のデザイン「メンバー間の【共有】」
- 目的(何のために集まっているのか)
- 目標(終わったときにどうなっていればよいのか)
- やり方とスケジュール・時間配分
- メンバーと役割分担
- ルール・方針
- 対人関係のスキル「発散」
- 傾聴
- 広げる質問/縮める質問
- 意見を引き出す働きかけ
- 構造化のスキル「収束」
- 視点の切り替え
- 構造化(KJ法)
- 言葉や図形を使って議論を描く
→わかりやすい、安心できる、議論が深まる。
- 合意形成のスキル「決定」
- 納得度を上げて、効果の最大化をはかる
- 多様な視点・可能性を出す/持つために、対立を作り出し、見える化する。
- 意見の食い違いを明らかにして、納得度を上げる。
- 対立→回避/競合的/強調的
所感(受講当時)
社内の勉強会・意見交換会で、ファシリテーションスキルを部分的に使ってみたり、書籍の輪講会を開こうかと考えたりしていましたが、やはり本で読むのと自分で体験するのでは実感がまったく違いました。
「部分的に使っていた」=すなわち、いくつかのスキルは脱落していたので、結果的に私がやってみたプロセスは、【雑な】やり方だったのではないか、と思います。
グループワークでファシリテーター役の方が、合意形成をするときに、それまでの議論をなぞってくださったことが、私たちメンバーの納得感を押し上げたことにちょっと感動。私もひとつひとつ確かめながら、丁寧に実践していこうと思いました。