知者は水を樂しみ、仁者は山を樂しむ

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わかりやすい資料作りのヒント(1/3)

 SEとして、資料作りや説明・プレゼンの場をいくつも

経験してきて、気づいたこと、後輩に伝えてきたことなどを、

すこしまとめてみようと思いました。

稚拙な内容ではありますが、私自身のアウトプットの

訓練のひとつでもあります。

お時間あればお読みください。

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 私たちSEの職場はコミュニケーションで

成り立っています。口頭、電話、メール、文書などなど、

最終成果物はシステムそのものであっても、それを

作り上げているのは私たち一人ひとりのコミュニケーション。

よく、「ドキュメントの品質」が問題に取り上げられることが ありますが、正確なコミュニケーション(口頭や、

ドキュメンテーションも含めて)は、トラブルを回避するための 生命線です。タイプミスがプログラムのバグに結びつくように、

正確でないコミュニケーションは、そのままシステムの品質へと

つながってしまいます。

ここでは、おもにドキュメントに焦点を当てて、正確で わかりやすい資料作りを考えてみることにしましょう。

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システムが複雑化したうえ、ひとつの事象を説明するために、

広い範囲のシステム知識に加え、業務知識まで理解して

(少なくともかじって)おかないと、説明が不十分になってしまう

ケースも増えてきました。

業務知識を身につけるのはなかなか難しい面もありますが、

そうした状況でも、わかりやすい資料作りを心がけるヒントは

あります。

ご紹介するヒントは、大きく分けると    ①目的の策定   ②内容の構成   ③説明の技術 の3点です。 

①目的の策定 

 その資料は、誰が何のために使う資料でしょうか。  単に自分が相手に説明するだけ、と考えているならば、

 自己満足の域を超えていません。

 説明する内容を使って、相手に何かを判断してもらったり、

 何か行動をしてもらったり、指示を仰いだりするなど、

 「誰が」「何のために」使うか、目的があるはずです。

 そうは言っても、相手がどんな人で、どんな背景があって、

 どうしようとしているのかいまいちわからない、という場合には、

 自分の身の回りで、相手のことを知っている人に尋ねて

 みるとよいでしょう。

 「わかりやすい資料」というと、②の「内容の構成」が

 もっとも重要に思えるかもしれませんが、いくら論理的で

 きれいな図表を使ったとしても、相手にとって欲しい情報で

 なければ意味がありません。

 「目的の策定」については、いつでも心がけるようにして

 おきたいですね。

(つづく)

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