②内容の構成
見た目のきれいさや、論理的な説明などは、
個人のセンスが問われるところ、と考えられがちですが、 ある程度のルールを守ってさえいれば、
簡潔でわかりやすい資料になります。
話はそれますが、「守破離(しゅ・は・り)」という言葉があります。
川上不白という茶人が説いた言葉だそうです。 ものごとを学ぶ順序をあらわしたもので、
まずは型を「守」り、
型を習得すれば次に型を「破」ってみてその違いを知り、 最後には「守」「破」からも「離」れて、守るも破るも自在になる、
といったような意味です。
まずは次の基本ルールを「守」っているか、チェックしてみてください。
(1)内容は正しいか。重複がないか。 (2)文章と図表のバランスは取れているか。 (3)全体のレイアウトは整理されているか。
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(1)内容は正しいか。重複がないか。
内容の正確性については言うまでもありませんが、
意外と見過ごされがちなのが、文章の正確さです。 まずスペルミスや変換ミスは極力なくしましょう。
WordやExcelには「スペルチェック」機能があります。
次に、文章のあいまいさをなくします。
特に文章の途中で主語が入れ替わっている
ケースがあります。
例) リンクをクリックすると、ポップアップを表示する。
「リンクをクリックする」のはユーザーですよね。
しかし、「ポップアップを表示する」のはシステムです。
こういう表現は、後工程での間違いのもとになります。
また、受け身形で書きすぎるのも、主語(主体)が あいまいになってしまうおそれがあるので、
できるだけ避けておいたほうが無難です。
(つづく)