知者は水を樂しみ、仁者は山を樂しむ

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わかりやすい資料作りのヒント(2/3)

1前回分はこちら。

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 ②内容の構成 

  見た目のきれいさや、論理的な説明などは、

  個人のセンスが問われるところ、と考えられがちですが、   ある程度のルールを守ってさえいれば、

  簡潔でわかりやすい資料になります。

 

   話はそれますが、「守破離(しゅ・は・り)」という言葉があります。

   川上不白という茶人が説いた言葉だそうです。    ものごとを学ぶ順序をあらわしたもので、

    まずは型を「守」り、

    型を習得すれば次に型を「破」ってみてその違いを知り、     最後には「守」「破」からも「離」れて、守るも破るも自在になる、

   といったような意味です。

 まずは次の基本ルールを「守」っているか、チェックしてみてください。

  (1)内容は正しいか。重複がないか。    (2)文章と図表のバランスは取れているか。    (3)全体のレイアウトは整理されているか。 

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  (1)内容は正しいか。重複がないか。 

    内容の正確性については言うまでもありませんが、

    意外と見過ごされがちなのが、文章の正確さです。     まずスペルミスや変換ミスは極力なくしましょう。

    WordやExcelには「スペルチェック」機能があります。

         次に、文章のあいまいさをなくします。

    特に文章の途中で主語が入れ替わっている

    ケースがあります。

     例) リンクをクリックすると、ポップアップを表示する。     

    「リンクをクリックする」のはユーザーですよね。

    しかし、「ポップアップを表示する」のはシステムです。

    こういう表現は、後工程での間違いのもとになります。

    また、受け身形で書きすぎるのも、主語(主体)が     あいまいになってしまうおそれがあるので、

    できるだけ避けておいたほうが無難です。

(つづく)

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