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リーダー、プロジェクトマネージャに求められる「主体性」

「主体的であること」について、前回の記事で書きました。
「主体的/主体性」は、「7つの習慣」の「第1の習慣」にも取り上げられているほど、人生においても重要な行動です。

 

 「7つの習慣」では、次のように書かれています。

 

  私たちの行動は、周りの状況からではなく、私たち自身の選択によって決まるのだ。
  反応的ではなく、主体的になろう。

 

 また、第3の習慣「重要事項を優先する」では、「緊急性と重要度」のマトリクスを使って、どの領域の問題に注力すべきか、が書かれています。このうち、「主体的に働きかけなければならない」のは、「重要かつ緊急でない」領域です。それはなぜか?

 

 ・緊急性の高い問題は、重要かどうかに関わらず、外部から働きかけてくるもの
 ・緊急かつ重要でないものは無視できる
 ・緊急かつ重要な問題は減らすべき
 →「緊急でないが重要な」問題は主体的に取り組むことができる。
  この取り組みによって、「緊急かつ重要な問題」を減らすことができる。

 

というものです。
 具体的には、

 

 ・緊急かつ重要な問題…「締切のある仕事」「クレーム処理」」「病気や事故」「危機や災害」
 ・緊急でないが重要問題…「人間関係作り」「健康維持」「準備や計画」「リーダーシップ」「品質の改善」「エンパワーメント」

 

いかがでしょうか?

 「重要かつ緊急でない問題」には、リーダーやプロジェクトマネージャとして求められる行動で満たされています。逆に言えば、リーダーやプロジェクトマネージャは、「今そこにある危機=緊急かつ重要な問題」に対処することを期待されているのではなく、そうした問題を減らすために「緊急でないが重要な問題」に取り組む必要があるのです。

 

 PMBOKを学習した方はわかると思いますが、「○○マネジメント」の領域で述べられているほとんどのことは、「緊急でないが重要な問題」に取り組むようガイドされています。リーダー、プロジェクトマネージャが主体的であることは、それほどに重要なことなのです。

 

 

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