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主体性と自主性の違い

「問題に対して主体的であるかどうかは、決定的に重要である」

 

最近、ある本に載っていた言葉でとても印象的だった一節です。

 

「主体的に○○する」、この表現、よく使われますよね。

 そろそろ、今年度の業績評定の時期も近づいてきて、設定した目標を見直してみるころではないかと思います。みなさんの目標にも「主体的に…/主体性を持って…」と書かれた文章がありませんか?

 

「主体的である/主体性がある」とは?

 さまざまな状況において、みずから問題や解決の目的を設定して、判断し、決断し、行動することです。似たような表現で混同されがちなのが「自主的/自主性」。こちらは、やるべきことがわかっていて、それを誰の指示も干渉も受けずにみずから行うことです。

 

 改めて冒頭の一文を見てみましょう。

 「問題に対して主体的であるかどうかは、決定的に重要である」

 

 問題に対処しようとするとき、答えがわからない状況でありながらも、解決の目的を考えて判断し、行動することは、「主体的」でしょうか? それとも「自主的」でしょうか? 「自主性」では行動できないことがわかると思います。

 

 リーダーは、「自主的」であるだけでは十分とは言えません。「主体的」に動くことこそ、リーダーに求められる資質であり行動なのです。「リーダーシップ」が「主体的であること」を指すのも、このことからわかると思います。

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