会議術に関係する書籍などは、いつの時代もずっと売れ続けている印象があります。会議運営はそれくらい難しいのか、人々がなかなか学べないのか、あるいは人や組織が成長していくうえで身につけていくスキルのようなものなのか。何でしょうな。
特にテレワークとなり会議ツールに変革が起きたことによって、これまで考えられてきた会議運営と照らし合わせ、改めて「会議術」などとしてまとめられているように感じます。
ハーバード・ビジネス・レビューのサイトに、参考になる記事がありました。
「10の戦術」を見出しだけ抜粋
- アジェンダだけでなく、要点をあらかじめ用意しておく
- 目的を提示する
- 聞き手を誘導する
- 聞く姿勢を持つ
- 質問を用意する
- 脱線は手短に
- 自分が要点を話し終えたタイミングを知る
- 謝辞は簡潔に伝える
- メンバーが要点を伝えられるようサポートする
- 有意義なアクションステップで締めくくる
実践しているものもあり、気づいていなかった点もあり。
リーダーとしての盲点
1〜3, 10あたりは、会議のフレームワークとして実践している方も多いのではないでしょうか。発言権を持つリーダーとして盲点となりがちなのは、6〜9あたりではないかと感じています。自分の発言量を調整したり、タイムマネジメントをより意識の中心に置くことを考慮しなければならないでしょう。
もしタイムマネジメントが苦手であれば、参加者の誰かにタイムキーパーを頼むと良いでしょう。マネージャ、リーダーの役割を持つならば、時間に「余白」「余裕シロ」「バッファ」を設けておくのは必須ではないでしょうか。
ウェブ会議で「4.聞く姿勢を持つ」には
上記サイトの和訳ニュアンスにもしかすると誤りがあるのかもしれませんが、「聞く姿勢を持つ」だけではなく、ウェブ会議になるとさらに踏み込んで「聞く姿勢を示す」必要があると感じています。サイトで紹介されているノウハウも、「持つ」ではなく「示す」ことを狙って書かれています。
例えば、
- 視線を相手の画像ではなくカメラに向ける
相手の反応を伺いがちですが、この「視線」は重要だと感じます。 - 遮らない
多くの場合、Web会議では同時に一人の声しか聞こえないでしょう。 - 頷く、相槌を打つ
同じく、声を挟みにくい場合は映像で示す。
あるアナウンサーが、「オンラインインタビューをするときの相槌のコツ」のような話をしてくださった折、相手の話にいちど「あぁ!」という納得したような口で表情をつくり(「あぁ!」とは言わずに)、続けて頷く、という方法を紹介されていました。これ効果的です。 - 質問を返す
メンバーの発言量を増やし、もっと聞きたいことを示す。
といったところ。
優秀なリーダ層は、会議改革に取り組んでいる方が多いそうですね。
まだ読んでいませんが、こちらの書籍も気になっています。